ビーファットと明治以前からの食材じゃがいも

ビーファットは、成分名オルリスタットという薬で、いわゆる肥満治療薬の一つです。オルリスタットは元々、スイスのロシュ社から「ゼニカル」という商品名、イギリスのグラクソスミスクライン社から「アリ」という商品名で販売されていましたが、ビーファットはそのジェネリック医薬品という扱いになります。肥満に働く、という意味ではビーファットの方がわかりやすいネーミングということが言えるかもしれません。日本では未承認の薬であるため、入手するためには個人輸入などの方法を取る必要があります。類似薬としてセチリスタットという成分があり、武田薬品工業が「オブリーン」という商品名で製造販売承認を得て2013年に販売開始の予定でしたが、中央社会保険医療協議会に保険適用を否定され、2015年7月末時点でまだ薬価収載には至っていません。これら、オルリスタットやセチリスタットの作用機序はリパーゼ阻害であり、腸内のリパーゼに作用して脂肪の吸収を阻害、吸収されなかった脂肪はそのまま大便として排出される、という性質のものです。肥満治療薬は痩せたいという希望を持つ人の光であるという見方もあり、これさえあればじゃがいももパスタも肉も食べ放題、というイメージを持つ人も少なくありません。明治以前に比較し現代の肥満患者は増加しており、またアメリカでは日本でいう明治時代より肥満が多く今でも社会問題です。じゃがいも加工食品のポテトチップスもアメリカ人の大好物というイメージが広く定着していますし、日本でも明治以降食生活の変化により肥満への対応を余議なくされているという状況が言えるでしょう。じゃがいものみならず食生活の改善は肥満解消のキーポイントですが、その一助としてこういったリパーゼ阻害薬が活躍する時代が来るのかもしれません。